「バックルームズ」
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は日曜日でクリニックは休診です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。

アメリカでスマッシュヒットを記録した、
ホラースリラーが今ロードショー公開されています。
ある筈のない謎の部屋が、
ホームセンターの地下の壁の向こうにあって、
その迷宮のような世界に、
人が囚われるというお話で、
それだけ聞くと如何にもありがちで、
詰まらなそうな感じがするでしょ。
映画館で流れる予告編が、
また「8番出口」と同じような雰囲気なので、
ああ同じような低予算で、
頭でっかちで大したことなく終わってしまうような、
ショボい映画なのね、
というように思いがちなのですが、
実際にはアイデア満載のスケールの大きな物語で、
不条理なホラーのお好きな方であれば、
これは絶対見逃さないで、
と大声で叫んで廻りたいような快作でした。
これね、
アリ・アスター監督の「ボーはおそれている」、
に近いような話なんですね。
アリ・アスター監督は、
そのシュールでグロテスクなビジュアルは、
とても冴えていて魅力的なのですが、
何しろダラダラ長いし、
ホアキン・フェニックスの脂ぎったお芝居が、
延々と続くので胃もたれするようなところがありますよね。
これをそのシュールで魅力的なビジュアルはそのままに、
全体をシュッとブラッシュアップさせて、
余計な哲学的蘊蓄を外し、
ホラーの要素を強めた作品に仕上げています。
正直この監督がこのレベルで、
シュールなホラースリラーを連発してくれるのであれば、
アリ・アスター監督はもういいかな、
と思ったくらいです。
ただ、この映画は「ボーはおそれている」の影響は、
受けて成立していると思うのですね。
最初が主人公の1人のカウンセリングで始まるところも同じですし、
屋根裏での怪物の出現の仕方とか、
迷宮を彷徨う感じの肌触りも似ています。
オープニングは手持ちカメラの映像で始まるので、
ああ、低予算のあんな奴か、
というように嫌な予感を持つのですが、
それはプロローグのみで画格が変わり、
その後は物語性もきっちりと担保されているので、
作品世界に安心して身を委ねることが出来ます。
こうしたお話の常で、
異次元世界の謎は完全には解明はされないのですが、
その分からなさの加減も、
とても良い感じで着地しています。
脅かし方やスリルの要素、グロテスクさもなかなかで、
ホラーのファンの方であれば、
十全に楽しむことが出来ると思います。
最後におそらくは元になった短編が、
おまけとして付いているのですが、
まあ見なくても良いくらいの内容でした。
最近のホラーの中では、
「ウェポンズ」と共に最も印象に残った1本で、
こうした物のお好きな方には、
是非にとお勧めしたいと思います。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は日曜日でクリニックは休診です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。
アメリカでスマッシュヒットを記録した、
ホラースリラーが今ロードショー公開されています。
ある筈のない謎の部屋が、
ホームセンターの地下の壁の向こうにあって、
その迷宮のような世界に、
人が囚われるというお話で、
それだけ聞くと如何にもありがちで、
詰まらなそうな感じがするでしょ。
映画館で流れる予告編が、
また「8番出口」と同じような雰囲気なので、
ああ同じような低予算で、
頭でっかちで大したことなく終わってしまうような、
ショボい映画なのね、
というように思いがちなのですが、
実際にはアイデア満載のスケールの大きな物語で、
不条理なホラーのお好きな方であれば、
これは絶対見逃さないで、
と大声で叫んで廻りたいような快作でした。
これね、
アリ・アスター監督の「ボーはおそれている」、
に近いような話なんですね。
アリ・アスター監督は、
そのシュールでグロテスクなビジュアルは、
とても冴えていて魅力的なのですが、
何しろダラダラ長いし、
ホアキン・フェニックスの脂ぎったお芝居が、
延々と続くので胃もたれするようなところがありますよね。
これをそのシュールで魅力的なビジュアルはそのままに、
全体をシュッとブラッシュアップさせて、
余計な哲学的蘊蓄を外し、
ホラーの要素を強めた作品に仕上げています。
正直この監督がこのレベルで、
シュールなホラースリラーを連発してくれるのであれば、
アリ・アスター監督はもういいかな、
と思ったくらいです。
ただ、この映画は「ボーはおそれている」の影響は、
受けて成立していると思うのですね。
最初が主人公の1人のカウンセリングで始まるところも同じですし、
屋根裏での怪物の出現の仕方とか、
迷宮を彷徨う感じの肌触りも似ています。
オープニングは手持ちカメラの映像で始まるので、
ああ、低予算のあんな奴か、
というように嫌な予感を持つのですが、
それはプロローグのみで画格が変わり、
その後は物語性もきっちりと担保されているので、
作品世界に安心して身を委ねることが出来ます。
こうしたお話の常で、
異次元世界の謎は完全には解明はされないのですが、
その分からなさの加減も、
とても良い感じで着地しています。
脅かし方やスリルの要素、グロテスクさもなかなかで、
ホラーのファンの方であれば、
十全に楽しむことが出来ると思います。
最後におそらくは元になった短編が、
おまけとして付いているのですが、
まあ見なくても良いくらいの内容でした。
最近のホラーの中では、
「ウェポンズ」と共に最も印象に残った1本で、
こうした物のお好きな方には、
是非にとお勧めしたいと思います。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
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