ラーメンと生命予後(2025年山形コホート研究の解析)

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。
今日はこちら。
ラーメンと生命予後.jpg
The Journal of Nutrition, Health and Aging誌に2025年8月1日付で掲載された、
ラーメンと生命予後との関連についての日本の疫学データを解析した論文です。

ラーメンは国民食と言って良いほど、
広く食べられている食品ですが、
その健康面への影響については、
それほど詳しく調べられている訳ではありません。

ラーメンには多くの種類があり、
その成分も様々ですから、
それを一括りに云々することには、
かなり無理があるという気もします。

ただ、その一方で、
小麦主体で炭水化物の含量が多く、
塩分濃度が一般的にはかなり高いそのスープは、
仮に全て飲み干すと想定すると、
その量は他の味噌汁などの汁物と比較すれば、
格段に多いですから、
多く摂取した場合の健康面での悪影響は、
推測はされるところです。

今回の研究は、
山形コホート研究という、
山形大学が主体となって、
地域住民を対象に行っている、
大規模な疫学調査のデータを活用して、
ラーメンの摂取量と生命予後との関連を検証しているものです。

40歳以上の一般住民6725名を対象として、
ラーメンの摂取量と生命予後との関連を、
中央値で4.5年の観察期間で検証したところ、
ラーメンを沢山食べる人は、
肥満の指標であるBMIが高く、
若年の男性が多く、糖尿病や高血圧の持病のある人が多く、
喫煙や飲酒をしている人が多い、
という傾向が認められました。

ラーメンを週に1から2回程度食べる人と比較して、
週に3回以上食べる人は、
総死亡のリスクが高い傾向を示していましたが、
統計的に有意ではありませんでした。
(ハザード比1.52: 95%CI:0.84から2.75)
特に男性で70歳未満、飲酒の習慣があり、
ラーメンのスープを半分以上飲む人では、
そのリスクはより高い傾向が認められました。

今回の結果は正直微妙なもので、
必ずしもラーメンが寿命の短縮に結び付くとは、
言えないように思います。

ただ、ラーメンを沢山食べる習慣が、
多くの生活習慣病のリスクと、
結び付いている側面は確かにありそうで、
現状ラーメンを食べる回数は、
週に1から2回程度までにしておくのが、
健康管理上は妥当ではないか、
というようには考えておいた方が良さそうです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

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