ジャガイモと2型糖尿病リスク

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。

それでは今日の話題です。
今日はこちら。
ジャガイモと糖尿病リスク.jpg
British Medical Journal誌に、
2025年8月6日付で掲載された、
ジャガイモと糖尿病との関連についての論文です。

ジャガイモは野菜でしょうか?

アメリカのガイドラインでは野菜に分類されていますが、
イギリスなどヨーロッパのガイドラインでは、
炭水化物や糖質として分類されています。
日本では農水省の分類では根菜類として野菜に分類されていますが、
厚労省の分類ではいも類として、
野菜とは別の区分にされています。

何故こうした混乱があるかと言うと、
ジャガイモの性質にあります。

ジャガイモには、
ビタミンCやカリウム、マグネシウムなどの、
ビタミン、ミネラル類が豊富で、
食物繊維も豊富に含まれていて、
その意味では野菜として分類して良さそうです。
その一方で、
ジャガイモには糖質が多く含まれ、
食べた時の糖質の吸収も早いことが指摘されています。
世界にはジャガイモを主食として食べている地域もあり、
その意味では副菜ではなく主菜、
炭水化物として分類する考え方にも一理あるのです。

医学的に問題になる点の1つは、
糖尿病との関連です。

糖尿病の食事指導においては、
野菜は充分に摂りなさい、
糖質は控え目にしましょう、
というような指導が行われることが多いと思います。

それでは、ジャガイモは糖尿病の予防の観点からは、
充分摂った方が良いのでしょうか、
それとも控え目にした方が良いのでしょうか?

今回の研究はアメリカにおいて、
有名な医療従事者を対象とした、
大規模な疫学データを二次解析する方法で、
この問題の検証を行っています。

205107名の登録時には糖尿病などの病気のない医療従事者を、
長期間観察したところ、
22299名が新規に糖尿病と診断されました。

ジャガイモの摂取量を、
概ね150グラムを1単位として換算したところ、
週に3単位ジャガイモを摂取する毎に、
2型糖尿病を発症するリスクが、
5%(95%CI:1.02から1.08)有意に増加していました。

ここでジャガイモの食べ方で分類してみると、
フライドポテトを週に3単位摂取する毎に、
2型糖尿病を発症するリスクは、
20%(95%CI:1.12から1.28)有意に増加していました。

その一方でマッシュポテトや煮たり焼いたりの、
他の調理法によるジャガイモの摂取量と、
糖尿病リスクとの間には、
有意な関連は認められませんでした。

このように、
ジャガイモの調理法によって、
その糖尿病リスクには違いがあり、
フライドポテトの食べ過ぎには、
気を付けた方が良い一方、
それ以外の調理法のジャガイモについては、
明確な糖尿病リスクとの関連はなさそうです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

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