AIを活用する医師の評価は?
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。
それでは今日の話題です。
今日はこちら。

JAMA Network Open 誌に2025年7月17日付で掲載された、
AIを活用する医師に対する一般の患者さんの評価についてのレターです。
近年のAI(人工知能)の進歩は目覚ましく、
医療の分野においても、
AIの活用が進んでいるのが現状です。
鑑別診断や画像診断において、
膨大なデータの整理や画像解析などを行うことにより、
人間の医師による見落としを防いだり、
最新の知見をアップデートして、
その患者さんにとっての最善の治療を選択したり、
経営や事務作業を効率化するためのツールとして活用したりと、
その活用は多岐に渡っています。
ただ、病気で不安を抱えている患者さんにとって、
人間同士の直接のコミュニケーションや、
心のこもった対応が、
何よりの癒しになる、
という意見もあります。
私はかつての臨床研修などにおいて、
患者さんの目を見て話をしなさい、
きちんと患者さんの身体に触って診察をしなさい、
というような指導を受けたことが身体に染み付いているので、
データを入力して、
AIが診断の可能性を答える、
というような診療スタイルには、
正直まだ違和感があります。
ただ、情報の処理能力やアップデートの早さ、
最適な診断や治療を決定する精度の高さなどにおいて、
人間が良く管理されたAIに敵わないことは、
間違いのない事実ですから、
少なくとも診断や治療の選択において、
AIが主導する流れになることは、
受け入れなければならないとも思っています。
それでは、
現時点で医療に対するAIの活用に対して、
一般の患者さんはどのように考えているのでしょうか?
今回の研究はアメリカにおいて、
一般住民1276名に架空のクリニックの広告を見せ、
その内容にAIの活用が提示されている場合といない場合とで、
そのクリニックへの印象が、
どのように変わるのかを比較検証しているものです。
広告はAIへの言及がない場合をコントロールとして、
診断、治療、管理(事務)に、
AIを活用していると記載された場合の、
受ける印象を数値化して比較しています。
その結果、
AIへの言及があると、
そうでない場合と比較して、
その医療機関への評価は低く、
その医療機関に診療予約をする意欲も、
低下することが確認されました。
より詳細には、
診断や治療においてAIが活用されていると提示されていると、
その医療機関の有能さは低いと見做され、
治療にAIが活用されているという提示は、
その医療機関の有能さ、信頼性、共感性の全てにおいて、
低いと判断されることが確認されました。
このように、
現状は診断や治療にAIを使用していると宣伝することは、
その医師が自力では診断や治療が出来ない、
という印象を持たれる傾向があり、
受診も控えられる傾向がある、
という結果が今回のデータからは推測されます。
これは勿論過渡期のもので、
今後AIの認知度が高まれば、
むしろ活用しない医師の評判が低くなる、
という事態も想定されます。
また日本で同様の研究をすれば、
また別の結果になる可能性もあります。
しかし、
AIに対する認識には現状かなりの個人差がある、
という点については、
医療者は立場を問わず理解をしておく必要がありそうです。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は午前午後ともいつも通りの診療になります。
それでは今日の話題です。
今日はこちら。
JAMA Network Open 誌に2025年7月17日付で掲載された、
AIを活用する医師に対する一般の患者さんの評価についてのレターです。
近年のAI(人工知能)の進歩は目覚ましく、
医療の分野においても、
AIの活用が進んでいるのが現状です。
鑑別診断や画像診断において、
膨大なデータの整理や画像解析などを行うことにより、
人間の医師による見落としを防いだり、
最新の知見をアップデートして、
その患者さんにとっての最善の治療を選択したり、
経営や事務作業を効率化するためのツールとして活用したりと、
その活用は多岐に渡っています。
ただ、病気で不安を抱えている患者さんにとって、
人間同士の直接のコミュニケーションや、
心のこもった対応が、
何よりの癒しになる、
という意見もあります。
私はかつての臨床研修などにおいて、
患者さんの目を見て話をしなさい、
きちんと患者さんの身体に触って診察をしなさい、
というような指導を受けたことが身体に染み付いているので、
データを入力して、
AIが診断の可能性を答える、
というような診療スタイルには、
正直まだ違和感があります。
ただ、情報の処理能力やアップデートの早さ、
最適な診断や治療を決定する精度の高さなどにおいて、
人間が良く管理されたAIに敵わないことは、
間違いのない事実ですから、
少なくとも診断や治療の選択において、
AIが主導する流れになることは、
受け入れなければならないとも思っています。
それでは、
現時点で医療に対するAIの活用に対して、
一般の患者さんはどのように考えているのでしょうか?
今回の研究はアメリカにおいて、
一般住民1276名に架空のクリニックの広告を見せ、
その内容にAIの活用が提示されている場合といない場合とで、
そのクリニックへの印象が、
どのように変わるのかを比較検証しているものです。
広告はAIへの言及がない場合をコントロールとして、
診断、治療、管理(事務)に、
AIを活用していると記載された場合の、
受ける印象を数値化して比較しています。
その結果、
AIへの言及があると、
そうでない場合と比較して、
その医療機関への評価は低く、
その医療機関に診療予約をする意欲も、
低下することが確認されました。
より詳細には、
診断や治療においてAIが活用されていると提示されていると、
その医療機関の有能さは低いと見做され、
治療にAIが活用されているという提示は、
その医療機関の有能さ、信頼性、共感性の全てにおいて、
低いと判断されることが確認されました。
このように、
現状は診断や治療にAIを使用していると宣伝することは、
その医師が自力では診断や治療が出来ない、
という印象を持たれる傾向があり、
受診も控えられる傾向がある、
という結果が今回のデータからは推測されます。
これは勿論過渡期のもので、
今後AIの認知度が高まれば、
むしろ活用しない医師の評判が低くなる、
という事態も想定されます。
また日本で同様の研究をすれば、
また別の結果になる可能性もあります。
しかし、
AIに対する認識には現状かなりの個人差がある、
という点については、
医療者は立場を問わず理解をしておく必要がありそうです。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
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