「教皇選挙」

こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。

今日は土曜日で午前中は石田医師が、
午後は石原が診療を担当する予定です。

土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。
教皇選挙.jpg
2024年の米英合作映画で、
予告を見た時には、
あまり観ようという気が起こらなかったのですが、
結構評判が良い感じだったので、
遅ればせながら映画館に足を運びました。

これはとても良かったですね。
見逃さずに映画館で観て良かったと思いました。

映画というのは時代に左右されるもので、
ある程度のお金を集めないと作ることが出来ないので、
時代の要請を外れたものはその時代には作られないのですが、
この映画は今の時代の要請を、
ほぼ100%満たした上で、
古典的な映画の良さを、
しっかりと残している点が素晴らしいと思います。

別にミステリーという訳ではないのですが、
筋立てを先に知ってしまうと、
面白さがかなり減殺されるタイプの作品なので、
是非是非何の情報も入れずに、
映画館に足をお運び下さい。

僕は何も知らずに観たので、
とても面白かったのですが、
予め知っていたら、そうでもなかったと思います。

そんなタイプの映画です。

ローマ教皇が逝去されて、
後任を決める選挙の話なのですが、
伝統ある世界的な組織の選挙ということになると、
結局は世界の縮図のようなもの、
対立の縮図のようなものが、
そこに自然と現れることになります。

なので、教皇選挙の映画ではあるのですが、
その伝統の魅力は描きながら、
それだけで終わるお話ではないのですね。

日本で言えば、
大相撲協会の理事長選挙をモチーフにして、
ほぼほぼ同じストーリーが出来そうです。

結局は古い組織は変わらなければ生き残れない、
というような流れになるのですが、
この映画の良いところは、
そうした今の時代の要請を受けた物語ではありながら、
しっかりと昔の映画の感じ、
イタリアロケとチネチッタで撮影して、
ちょっとヴィスコンティを思わせるような、
重厚な感じがしっかり出ている点にあるのですね。

なので、作品自体は今のテーマ性、
今の「正しさ」を主張するものではありながら、
昔の映画好きにも、
しっかりその魅力が感じられる作品に仕上がっています。

それがじわじわとヒットしている要因ではないかと思います。

あまり中身には野暮になるので触れません。

前半は皆同じ法衣姿の高齢の役者さんが大勢登場するので、
ちょっと誰が誰か分かりづらいという感じはあるのですが、
作品が進むと没入感があって、
その意外な展開にも心躍ることは間違いがありません。

是非是非映画館でご覧下さい。

お勧めです。

それでは今日はこのくらいで。

今日が皆さんにとっていい日でありますように。

石原がお送りしました。

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