サモ・アリナンズ プロデュース第28弾「蹂躙さん」
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は土曜日で午前中は石田医師が、
午後2時以降は石原が外来を担当する予定です。
土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。

小松和重さんとその愉快な仲間たちが繰り広げる、
とぼけた緩い芝居が抜群の、
サモ・アリナンズの復活公演にして最終公演が、
2025年3月に行われました。
サモ・アリナンズは大好きなのですが、
大好きと言うほど沢山は観ていません。
幾つか観た中では、
2011年に番外公演的に上演された「世界の百貨店」が、
劇団員に加えて、
今回も出演している荒川良々さんや、
浅野和之さんが競演して、
馬鹿馬鹿しくも至福の時間が連続する傑作でした。
今回は「七人の侍」を高校を舞台にリライトした、
いつもの高校生不良超能力大活劇ですが、
「世界の百貨店」に肉薄する素晴らしさで、
とてもとても楽しくて、
多分この5年くらいで観たお芝居の中では、
一番の幸福感に満たされて鑑賞することが出来ました。
サモ・アリナンズと言えば、
何と言っても座長の小松和重さんの、
三宅裕司さんを彷彿とさせるような、
見事な東京喜劇の「仕切り芸」ですね。
共演者のアドリブや全てのボケを拾って、
それを膨らませて笑いに変えてゆく至芸は、
以前と全く衰えることはなく、
むしろ円熟味を増して完成度を高めていました。
小松さんの仕切りを見ているだけで、
もう既に充分元は取った、という気分にさせられます。
以前からの劇団員で大好きなのは家納ジュンコさんで、
彼女の他にちょっと類例のないコメディエンヌぶりも、
いつもながら今回も抜群に素敵でした。
今回は大人計画から、
荒川良々さんと宮藤官九郎さんが参戦。
クライマックスはいつもの小松さんと、
久ヶ沢徹さんのグズグズ対決になるのですが、
そこに更に日替わりゲストが参戦します。
僕が観た時のゲストは、
片桐仁さんで、
無茶ぶりを受けて当惑する姿など、
とても楽しかったのですが、
浅野和之さんの回もあったようなので、
「世界の百貨店」の名演が目に焼き付いている者としては、
それも是非観たかったと思いました。
荒川良々さんは、
藤山寛美の生まれ変わりと、
個人的にはそう考えているアドリブの巨人ですし、
座長の小松さんは、
時代が違えば、
日本の喜劇界を背負っていただろう怪人ですから、
それがたまにしか喜劇の舞台に立たないと言うのは、
日本の喜劇界にとって大きな損失だと思いますが、
今の世の中はそうした余裕のある生き方を、
拒否しているので仕方がありません。
それでもたまに今回のような舞台を上演して頂けると、
こちらは本当に、
それで明日も生きていてもいいかな、
というくらいの気持ちにさせてもらえるので、
是非是非また壮大なおバカ芝居を、
見せて欲しいと思います。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は土曜日で午前中は石田医師が、
午後2時以降は石原が外来を担当する予定です。
土曜日は趣味の話題です。
今日はこちら。

小松和重さんとその愉快な仲間たちが繰り広げる、
とぼけた緩い芝居が抜群の、
サモ・アリナンズの復活公演にして最終公演が、
2025年3月に行われました。
サモ・アリナンズは大好きなのですが、
大好きと言うほど沢山は観ていません。
幾つか観た中では、
2011年に番外公演的に上演された「世界の百貨店」が、
劇団員に加えて、
今回も出演している荒川良々さんや、
浅野和之さんが競演して、
馬鹿馬鹿しくも至福の時間が連続する傑作でした。
今回は「七人の侍」を高校を舞台にリライトした、
いつもの高校生不良超能力大活劇ですが、
「世界の百貨店」に肉薄する素晴らしさで、
とてもとても楽しくて、
多分この5年くらいで観たお芝居の中では、
一番の幸福感に満たされて鑑賞することが出来ました。
サモ・アリナンズと言えば、
何と言っても座長の小松和重さんの、
三宅裕司さんを彷彿とさせるような、
見事な東京喜劇の「仕切り芸」ですね。
共演者のアドリブや全てのボケを拾って、
それを膨らませて笑いに変えてゆく至芸は、
以前と全く衰えることはなく、
むしろ円熟味を増して完成度を高めていました。
小松さんの仕切りを見ているだけで、
もう既に充分元は取った、という気分にさせられます。
以前からの劇団員で大好きなのは家納ジュンコさんで、
彼女の他にちょっと類例のないコメディエンヌぶりも、
いつもながら今回も抜群に素敵でした。
今回は大人計画から、
荒川良々さんと宮藤官九郎さんが参戦。
クライマックスはいつもの小松さんと、
久ヶ沢徹さんのグズグズ対決になるのですが、
そこに更に日替わりゲストが参戦します。
僕が観た時のゲストは、
片桐仁さんで、
無茶ぶりを受けて当惑する姿など、
とても楽しかったのですが、
浅野和之さんの回もあったようなので、
「世界の百貨店」の名演が目に焼き付いている者としては、
それも是非観たかったと思いました。
荒川良々さんは、
藤山寛美の生まれ変わりと、
個人的にはそう考えているアドリブの巨人ですし、
座長の小松さんは、
時代が違えば、
日本の喜劇界を背負っていただろう怪人ですから、
それがたまにしか喜劇の舞台に立たないと言うのは、
日本の喜劇界にとって大きな損失だと思いますが、
今の世の中はそうした余裕のある生き方を、
拒否しているので仕方がありません。
それでもたまに今回のような舞台を上演して頂けると、
こちらは本当に、
それで明日も生きていてもいいかな、
というくらいの気持ちにさせてもらえるので、
是非是非また壮大なおバカ芝居を、
見せて欲しいと思います。
それでは今日はこのくらいで。
今日が皆さんにとっていい日でありますように。
石原がお送りしました。
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