「やなぎにツバメは」(横山拓也作 寺十吾演出)
こんにちは。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は日曜日でクリニックは休診です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。

今円熟味を増して評価の高い横山拓也さんの新作を、
大竹しのぶさんを初めとする、
贅沢過ぎるくらいの豪華キャストを揃え、
大好きな寺十吾さんが演出した舞台が、
今新宿の紀伊国屋ホールで上演されています。
これは何度かチケットの抽選にチャレンジして、
全て落選してしまったのですが、
たまたま昼下がりの紀伊国屋ホールを通りかかると、
当日券の抽選をしていて、
結果はキャンセル待ちの2番という微妙なものだったのですが、
何とかキャンセルをゲットして観ることが出来ました。
僕は横山さんの作品はあまり観たことがなかったのですが、
今回の作品に関しては、
中島淳彦さんの人情喜劇みたいな雰囲気のものでした。
面白いのは60代くらいの年齢層の、
恋愛模様を描いていることで、
客席にも高齢者が多かったですし、
明確に50代以上くらいの年齢層を、
ターゲットにしたお芝居なんですね。
孤独な中高年の男女が、
カミングアウトして、
惹かれ合う人と余生を過ごそうとする、
というのは、
最近観た根本宗子さんのお芝居も、
そうした趣向でしたが、
高齢化社会の現実を見据えた、
1つのトレンドなのかも知れません。
今回の作品では4人の高齢の男女の、
肉体より精神に重点を置いた恋愛模様を、
大竹しのぶさん、段田安則さん、
浅野和之さん、木野花さんという、
同じ時代の演劇界を、
実力者として駆け抜けた4人が、
円熟した芝居で演じるという点に妙味があり、
横山さんの台本も、
4人の持ち味を活かした絶妙なものでした。
形而上的な恋愛というのは、
要するに「お芝居」のメタファーですから、
これは4人の俳優さんのリアルなドラマでもある訳で、
台本も演出も演技者自身も、
それを十全に理解した上で成立しているという二重構造に、
この作品のユニークさがあるように感じました。
小劇場世代の演劇好きにとっては、
とてもとても豪華な舞台で、
寺十吾さんのいつもながらのセンスのある演出と共に、
ある種至福の時間を過ごすことが出来ました。
世代の方にはとてもお勧めです。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
北品川藤クリニックの石原です。
今日は日曜日でクリニックは休診です。
休みの日は趣味の話題です。
今日はこちら。

今円熟味を増して評価の高い横山拓也さんの新作を、
大竹しのぶさんを初めとする、
贅沢過ぎるくらいの豪華キャストを揃え、
大好きな寺十吾さんが演出した舞台が、
今新宿の紀伊国屋ホールで上演されています。
これは何度かチケットの抽選にチャレンジして、
全て落選してしまったのですが、
たまたま昼下がりの紀伊国屋ホールを通りかかると、
当日券の抽選をしていて、
結果はキャンセル待ちの2番という微妙なものだったのですが、
何とかキャンセルをゲットして観ることが出来ました。
僕は横山さんの作品はあまり観たことがなかったのですが、
今回の作品に関しては、
中島淳彦さんの人情喜劇みたいな雰囲気のものでした。
面白いのは60代くらいの年齢層の、
恋愛模様を描いていることで、
客席にも高齢者が多かったですし、
明確に50代以上くらいの年齢層を、
ターゲットにしたお芝居なんですね。
孤独な中高年の男女が、
カミングアウトして、
惹かれ合う人と余生を過ごそうとする、
というのは、
最近観た根本宗子さんのお芝居も、
そうした趣向でしたが、
高齢化社会の現実を見据えた、
1つのトレンドなのかも知れません。
今回の作品では4人の高齢の男女の、
肉体より精神に重点を置いた恋愛模様を、
大竹しのぶさん、段田安則さん、
浅野和之さん、木野花さんという、
同じ時代の演劇界を、
実力者として駆け抜けた4人が、
円熟した芝居で演じるという点に妙味があり、
横山さんの台本も、
4人の持ち味を活かした絶妙なものでした。
形而上的な恋愛というのは、
要するに「お芝居」のメタファーですから、
これは4人の俳優さんのリアルなドラマでもある訳で、
台本も演出も演技者自身も、
それを十全に理解した上で成立しているという二重構造に、
この作品のユニークさがあるように感じました。
小劇場世代の演劇好きにとっては、
とてもとても豪華な舞台で、
寺十吾さんのいつもながらのセンスのある演出と共に、
ある種至福の時間を過ごすことが出来ました。
世代の方にはとてもお勧めです。
それでは今日はこのくらいで。
皆さんも良い休日をお過ごし下さい。
石原がお送りしました。
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