頑張れ!〇〇薬品
こんにちは。
六号通り診療所の石原です。
今日も雨ですね。
嫌になります。
今は朝の8時。
毎週火曜日と木曜日は胃カメラの日なので、
今日検査予定の方のカルテをチェックして、
それから今PCに向かっています。
今日はある製薬会社へのエールです。
そして、今の行政の理不尽さへの恨み節でもあります。
〇〇薬品は、純国産の会社です。
製薬業界は商品の開発に莫大な費用が掛かり、
薬害等のリスクも大きいので、殆どのメーカーは、
外資に吸収されたり、合併されたりしているのが現実です。
その中で〇〇薬品は、長野県が本社で、
自社開発の商品を主軸に据えた、
困難な道を歩み続けています。
僕はしばらく長野県にいたので、
そんな意味でも愛着があります。
この会社が開発した代表的な薬の一つが、
ベザトール(ベザフィブレート)という、中性脂肪を下げる薬です。
コレステロールを下げる薬は、山のようにありますが、
中性脂肪を下げる薬は、長い間このベザトールだけだったのです。
現在では、それ以外に数種の薬が販売されてはいますけけれど、
それでも、この薬の優秀性は揺らぎません。
この薬の先発品としての特許が切れ、
ジェネリック薬品(嫌な言葉ですけど、仕方なく)
が販売されました。
それは別にいいんです。
決まりですからね。
ただ、国が決めたその価格の酷さには驚きます。
ベザトール200mg1錠の価格は45.7円です。
それに対して、同じ成分の筈のジェネリックの、
1錠の価格が、8.1円なんです。
信じられますか。
同じ成分の筈なのに、国が決めた値段に、
5倍以上の開きがあるんです。
安くていいじゃないか、と思われますか。
でも、ちょっと待って下さい。
あなたが、画期的新薬を開発したとしましょう。
莫大なお金と年月を掛けて、遂に実用化に成功したんです。
その特許が、実質3年くらいで切れてしまうんです。
(特許期間は10年ですが、それは開発期間を含むんですね)
そうしたら、悪魔の役所は、
あなたの発明品を急に5分の1の値段で売り出せ、と言うんです。
そんなこと出来ないじゃないですか。
あなたは反対します。
物には、適正な価格がある筈だ。
この小さな薬は、多くの研究者の血と汗の結晶なんです。
わたしはその1人として、今の価格が適正なものだと信じます。
悪魔は言います。
いいでしょう。あなたはその値段で売りなさい。
その代わり、別の会社に同じ薬を作らせます。
特許は切れたんですから、合法的にね。
そこに、国のお墨付きを与えます。
それで価格を5分の1にします。
それでいいですね。
そして、誰も成分の保証すらしない薬が、
急に5分の1の値段で市場に出回るのです。
その上酷いことにはね、もしその薬の副作用が明らかになったら、
責任を持つのは、開発した会社なんですよ。
実質的には、
自分で作ったものを自分の会社では売れないような状態にさせておいて、
それで責任だけは常に取らせられるのです。
こんな酷いことがありますか。
しかも、全ての薬が5分の1になる訳じゃないんですよ。
それほど下がらない大手の薬も沢山あるんです。
全ては恣意的に悪魔によって決められていて、
何の客観的な根拠もありはしないんです。
僕も正直、ベザトールは出せないですよ。
5倍の負担を強いる訳にはいかないですからね。
でも、酷くはないですか。
適正な価格というものはある筈でしょう。
それがないんですよ。
そのことが、医療費が下がっていいことのように宣伝されているんです。
最後にもう一度、エールを送ります。
頑張れ!〇〇薬品。
石原がお送りしました。
六号通り診療所の石原です。
今日も雨ですね。
嫌になります。
今は朝の8時。
毎週火曜日と木曜日は胃カメラの日なので、
今日検査予定の方のカルテをチェックして、
それから今PCに向かっています。
今日はある製薬会社へのエールです。
そして、今の行政の理不尽さへの恨み節でもあります。
〇〇薬品は、純国産の会社です。
製薬業界は商品の開発に莫大な費用が掛かり、
薬害等のリスクも大きいので、殆どのメーカーは、
外資に吸収されたり、合併されたりしているのが現実です。
その中で〇〇薬品は、長野県が本社で、
自社開発の商品を主軸に据えた、
困難な道を歩み続けています。
僕はしばらく長野県にいたので、
そんな意味でも愛着があります。
この会社が開発した代表的な薬の一つが、
ベザトール(ベザフィブレート)という、中性脂肪を下げる薬です。
コレステロールを下げる薬は、山のようにありますが、
中性脂肪を下げる薬は、長い間このベザトールだけだったのです。
現在では、それ以外に数種の薬が販売されてはいますけけれど、
それでも、この薬の優秀性は揺らぎません。
この薬の先発品としての特許が切れ、
ジェネリック薬品(嫌な言葉ですけど、仕方なく)
が販売されました。
それは別にいいんです。
決まりですからね。
ただ、国が決めたその価格の酷さには驚きます。
ベザトール200mg1錠の価格は45.7円です。
それに対して、同じ成分の筈のジェネリックの、
1錠の価格が、8.1円なんです。
信じられますか。
同じ成分の筈なのに、国が決めた値段に、
5倍以上の開きがあるんです。
安くていいじゃないか、と思われますか。
でも、ちょっと待って下さい。
あなたが、画期的新薬を開発したとしましょう。
莫大なお金と年月を掛けて、遂に実用化に成功したんです。
その特許が、実質3年くらいで切れてしまうんです。
(特許期間は10年ですが、それは開発期間を含むんですね)
そうしたら、悪魔の役所は、
あなたの発明品を急に5分の1の値段で売り出せ、と言うんです。
そんなこと出来ないじゃないですか。
あなたは反対します。
物には、適正な価格がある筈だ。
この小さな薬は、多くの研究者の血と汗の結晶なんです。
わたしはその1人として、今の価格が適正なものだと信じます。
悪魔は言います。
いいでしょう。あなたはその値段で売りなさい。
その代わり、別の会社に同じ薬を作らせます。
特許は切れたんですから、合法的にね。
そこに、国のお墨付きを与えます。
それで価格を5分の1にします。
それでいいですね。
そして、誰も成分の保証すらしない薬が、
急に5分の1の値段で市場に出回るのです。
その上酷いことにはね、もしその薬の副作用が明らかになったら、
責任を持つのは、開発した会社なんですよ。
実質的には、
自分で作ったものを自分の会社では売れないような状態にさせておいて、
それで責任だけは常に取らせられるのです。
こんな酷いことがありますか。
しかも、全ての薬が5分の1になる訳じゃないんですよ。
それほど下がらない大手の薬も沢山あるんです。
全ては恣意的に悪魔によって決められていて、
何の客観的な根拠もありはしないんです。
僕も正直、ベザトールは出せないですよ。
5倍の負担を強いる訳にはいかないですからね。
でも、酷くはないですか。
適正な価格というものはある筈でしょう。
それがないんですよ。
そのことが、医療費が下がっていいことのように宣伝されているんです。
最後にもう一度、エールを送ります。
頑張れ!〇〇薬品。
石原がお送りしました。
この記事へのコメント
色々考えさせられました。
いつも、勉強させて頂いています。
ありがとうございます。
いつもお読み頂きありがとうございます。
この頃の記事は、
ちょっとお恥ずかしいものもあるので、
お手柔らかにお願いします。